夏から秋の季節の変わり目は寒暖差や季節変動が起こりやすく、体調を崩しやすい時期です。皆さんは、頭痛や倦怠感、不眠など体の不調を感じていませんか。日照時間の変化も気分の落ち込みを引き起こしやすくなり、季節性のうつ病へ繋がることがあります。
では、なぜ季節の変わり目は季節性のうつ病へ繋がってしまうのでしょうか。それは、自律神経が乱れてしまうからです。急激な気温や気圧の変化に体が適応しようと、交感神経(自律神経の1つ)のみが活発に働き、多くのエネルギーを消耗してしまうのです。
今回は、自律神経を整える栄養素と食材について紹介します。
●トリプトファン
幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」を作る材料です。
トリプトファンは体内で生成することができないため、食事からの摂取が必要です。
・・・雑穀、大豆製品、肉類、魚類、乳製品、バナナなど
●ビタミンB6
こちらも「セロトニン」を作る材料です。
・・・雑穀、大豆製品、肉類、魚類、乳製品、卵など
●ビタミンC
ストレスがかかった時に分泌されるホルモン「コルチゾール」を作る材料です。
ストレスが続くとビタミンCが大量に消費されてしまいます。
・・・野菜(ほうれん草、キャベツ、パプリカ、ブロッコリーなど)、果物(キウイ、レモン、いちご、オレンジなど)
また、「香り」によるリラックス方法もオススメですので、併せて紹介します。リラックス効果があり、自律神経を整える香りには、ラベンダーやベルガモット、ヒノキなどがよく知られていますが、9~10月に開花を迎える金木犀(キンモクセイ)もその1つです。金木犀はリラックス効果の他、アンチエイジング効果(活性酸素により細胞が傷つくのを防ぐ=老化を防ぐ)や抗炎症作用(粘膜などの炎症を抑える)など、様々な効果があります。季節の変わり目に、リラックス効果のある香りを日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。