みそ汁が冷めたら味付けが濃く感じる…シェイクが溶けたら甘すぎて飲めなかった…このような経験はないでしょうか?
これは私たちの味覚の感じ方が温度によって異なるためです。味覚の感じ方の違いを知っておくと、よりおいしく料理を食べられる、気が付かないうちに余分に摂っていた塩分や糖分を控えることができる、など様々な良いとこがあります♪
★塩味
塩味は温度が高いと薄く感じ、温度が低いと濃く感じます。熱いうちに味見をすると濃い味付けになりやすいため、小皿にとって少し冷ましてからにしましょう。
★甘味
甘味は体温に近い35℃くらいで最も強く感じ、体温から離れるにしたがって弱く感じます。そのため、ジュースのように冷たくして飲むものは、甘味を感じられるように強めに調整されています。しかし、フルーツに多く含まれている果糖は、温度が低い方が甘味を強く感じます。フルーツを食べる時は冷蔵庫で冷やしてから食べると、より甘く、おいしく食べられます。
★苦味
苦味は温度が高いと感じにくいですが、温度が下がるにつれて強く感じるようになります。コーヒーやお茶はできるだけ熱いうちに飲むのがおすすめです。
★酸味
酸味は、温度によって感じ方の変化はありません。レモンは温かい紅茶に入れても、冷たい紅茶に入れても、酸味は変わらずに感じることができます。
私たちは、食事をする際に、視覚・嗅覚・触覚・味覚・聴覚の五感を使いながらおいしさを感じ取っています。その中の味覚は、食べ物の温度によって感じ方が変わるため、食べ物の温度はおいしさに大きく影響します。
一般的に、食べ物は体温との温度差が25℃以上あるとおいしく感じられます。そのため、温かいものは60~70℃、冷たいものは5~12℃が適温といわれています。このように、料理によっておいしいと感じられる温度は異なりますので、その料理に合った温度で食べられるように、温度管理をしてみてくださいね!