鏡開きとはお正月にお供えしていた鏡餅を下ろして無病息災や五穀豊穣を願って食べる行事です。今回は鏡開きの意味や禁忌などについて紹介いたします!
諸説ありますが、鏡開きの由来は戦国時代の具足祝いという武士の風習が由来といわれています。
鏡餅の餅は門松やしめ縄と同様、松の内の期間は年神様の依り代(神様が出現するための媒体)になるとも言われています。
なぜ鏡なのか?→平和・円満を表します。昔日本で使われていた鏡が円形であったことや、鏡には神様の力が宿るという太古の考えからつけられました。
2つ重ねた意味→月(陰)と日(陽)を表しているとも言われます。他にも円満に歳を重ねるという意味も込められているそうです。
橙→お餅の上に乗っているみかんはもともと、橙(だいだい)というかんきつ類の果物を代用したものでした。橙の実は夏は緑色をしており、冬になるとオレンジ色に熟します。そして実をつけたまま次の夏に緑の実に戻りそのまま4〜5年落果しないと言われています。
このことから家が繁栄し代々(だいだい)続くようにとう意味を込めてお餅の上に置かれていました。
○禁忌
現代ではパックのお餅が主流ですが、お餅を分けるとき刃物で切る行為は切腹を連想させるため縁起が悪いといわれています。そのため手で割り砕くか、木槌で叩き割る食べ方が良いとされています。他にも幕内が開ける前にお餅を食べたり、食べないでそのまま捨てることはタブーとされています。
○食べ方
開いた後はお雑煮かお汁粉にして食べるのが一般的です。お汁粉に使われる小豆は魔除けの意味を持つとされているため、お汁粉で食べられることも多いです。
ですが、1月はお餅の誤嚥による事故も多くあります。水分で喉を潤してから食べたり、小さくすると食べやすくなり誤嚥しにくくなります。
また、お餅は糖質が多い食材であるため食べ過ぎには注意しましょう!
地域によって鏡開きの日程が違ったり、お餅の形や食べ方が違うためそれぞれの地域での過ごし方を共有してみるのも面白いですね!