土用丑の日というと夏にうなぎを食べるイメージがありますが、2024年の土用の丑の日は1月26日、4月19日、5月1日、7月24日、8月5日、10月28日の6回あります。

【土用の丑の日とは】

「土用」とは一言でいえば「季節の変わり目」。立春、立夏、立秋、立冬を迎える直前の約18日間のことを指します

古代中国に、「この世のすべては、木・火・土・金・水の5つの要素でできている」と考える五行思想がありました。春はぐんぐん育つ木、夏は燃える火、秋は実りの金、冬は静かな水…と、イメージを四季に当てはめられていますが、土が余ってしまいます。

そこで「土」は、種をたくわえ、芽を出させるという土の働き(土用)に着目して、4分割して割り振られ、季節の変わり目を「土」としたそうです。

「丑の日」とは「暦を十二支で数えたもの」

昔は年だけではなく月や日も「十二支」で数えていたそうです。

つまり「土用の丑の日」は、土用(季節の変わり目の約18日間)に訪れる丑の日のことを指しています。

【なぜ干支の中の丑が選ばれたのか】

丑の日には「う」のつく物を食べると身体によい、という風習があったようです。

そのため体調を崩しやすい季節の変わり目(土用)と丑の日が結びついたのではないかとされています。

【夏の土用丑の日にうなぎを食べる理由】

→夏バテ防止のため
土用は季節の変わり目であることから、気温の変化などにより体調を崩しやすい時期です。特に夏の土用は夏の暑さから食欲も無くなり、夏バテしやすい時期と重なります。

うなぎには身体の免疫力を高めるビタミンA、疲労回復効果があるビタミンBが豊富に含まれています。他にも骨や歯を丈夫に保つビタミンDや脳神経細胞を活発化するDHA、血液をサラサラにするEPAなども含まれ、うなぎ一尾でたくさんの栄養素を取ることができるので、夏バテを防止する効果が期待できます。

またうなぎ以外にも「うしのひ」にちなんで「う」のつく食べ物が選ばれており、梅ぼし、うどん、胡瓜、西瓜などの瓜(うり)もパワー食材として食べられています!

体調を崩しやすい季節の変わり目(土用)の丑の日に、元気で乗り切れるパワー食材を食べましょう!