暦上では2024年の冬至は12月21日です。
冬至とは24節気の一つで、1年で夜が最も長く昼が短い日です。
冬至は太陽の力が一番弱まった日とされ、この日を境に再び力が甦ってくる、冬至を境に運も上昇すると言われています。
そこで今回は、冬至の日に食べると“福が来る”“運気が上がる”と言われる「冬至の七種」をご紹介いたします。

①れんこん…穴が食用部にあいているので、「先が見える、縁起のよい野菜」として、お正月のおせち料理に欠かせ
     ないものです。
     この野菜は、ビタミンCを多く含むので、「風邪の予防になる」といわれます。
     ネバッとしているのは、「ムチレージ」という物質で、胃腸の粘膜などを保護して疲労を回復させると言
     われます。

②にんじん…食用部の根は、代表的な抗酸化物質であるカロテンの橙色です。
     カロテンは抗酸化物質として働きますが、ビタミンAが不足したときにはビタミンAに変換する性質があ
     ります。

③ぎんなん…「肺を温め、気を益まし、喘を定める」といわれ、身体を温め、喘息や気管支炎、肺疾患によい
      とされます。ですが「ギンコトキシン(メトキシピリドキシン)」という有毒な物質を含むので、
     「子どもには、一日に、年齢の数以上食べさせるな」と言い伝えられます。

④きんかん…ビタミンCやビタミンEを多く含み、果皮には食物繊維が豊富に含まれます。
     また、皮に含まれるヘスペリジンは、ビタミンCの吸収を促すだけでなく、中性脂肪を分解したり、血圧
     を抑えたり、血管の老化を防ぎ血行をよくするといわれます。

⑤ナンキン(かぼちゃ)…カロテン、ビタミンCを多く含んでおり、「若返りのビタミン」といわれるビタミンEも多く
          含まれます。さらに、カロテノイドの一種であるキサントフィルが含まれており、これも強い
          抗酸化能力があり、有害な活性酸素のはたらきを抑えます。
          そのため、かぼちゃを冬至に食べると「病気にならない」「風邪をひかない」といわれます。

⑥かんてん…海草の紅藻類・テングサなどを使い、乾燥させてできる食べ物です。
     成分はほとんど食物繊維なので腸の中をきれいにし、整腸効果もあり、健康によいといわれます。
    「食物繊維の王様」とよばれ、世界保健機関(WHO)では「摂取制限のない安全な食品」とされています。

⑦ウンドン(うどん)…江戸時代には「ウンドン」といわれましたが、現在では、「うどん」です。
          漢字では、「饂飩」と書かれます。ウンドンは、コムギを原料としており、糖質が多くて消化
          もされやすいので、身体が早く温まります。

これらは「冬至の七種」(とうじのななくさ)と呼ばれるもので、「ん」が2つ付いていて、たくさんの運が呼び込めると言われています。
お正月の後にお粥としていただく「春の七草」は有名ですが、実は冬至にも「冬の七種(ななくさ)」があるのをご存知でしたか?

「冬至の七草」を食べ、柚子を浮かべたお風呂に入って体をしっかり温めて、寒い冬を元気に乗り切りましょう!!