11月になり、早い方は忘年会の準備などでお酒を飲む機会が増えるかと思います。
しかし、楽しい飲み会も飲酒量が増えることで生活習慣病のリスクが上昇するなど、健康を害する危険性も多くあります。そこで、お酒の望ましい量や正しいお酒の飲み方について紹介します。
〇「純アルコール量」で飲酒量を把握
お酒に含まれる純アルコール量は
飲む量(mL)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコールの比重)
で数値化することができます。
例えば、ビール(5%)、ロング缶(中瓶)だと500mL(飲み量)×0.05(度数)×0.8(比重)=20g(純アルコール量)にあたります。
厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」では生活習慣病のリスクを高める純アルコール量として1日当たり男性40g以上、女性20g以上と定めており、男女とも1回の飲酒で純アルコール量60g以上摂取すると、急性アルコール中毒などが起きる可能性があるため、避けるべきだと注意を呼びかけています。
〇正しいお酒の飲み方
・すきっ腹で飲まない
空腹時は胃が空っぽのためお酒を飲むと通常時より早くアルコールが吸収され、悪酔いの原因になります。また、アルコール度数が高いお酒は胃の粘膜にダメージを与えます。
・休肝日を作る
毎日お酒を飲むと肝臓に負担をかけます。胃や腸などの消化管の粘膜も荒れてくるので週に2日程度の休肝日を作り、肝臓を休ませましょう。
・アルコール度数の強いお酒は薄めて飲む
ウイスキーや焼酎などアルコール度数が高いお酒は血中アルコール濃度が早く上昇するので酔いが回りやすく、肝臓への負担も高まります。水などで薄めてからゆっくり飲みましょう。
体重や年齢、性別、アルコールの分解能力の違いなどにより、適量にはかなりの個人差があります。自分の適量と体調を考えてお酒を楽しみましょう。